町田商店が1店舗だった時代からどうやって直営店を増やしていったか、プロデュース事業のスタートから将来の展望まで語っていただきました!
最初の頃の株式会社ギフトはどんな感じだったの?
元々代表の田川とは6年間一緒に修行していました。田川が町田商店を創業し、僕は元々いた会社を伸ばそうと頑張っていました。しかし、うまくいかなく縁がなくて、勤めていた会社を辞めたあと、ソニー生命に営業に行ったんです。ギフト創業後1年半くらい経ってから、田川が町田商店を創業してうまくいってきたから「タツさんちょっと話聞いて」と言われ相談に乗りました。
そのとき、僕が昔の会社をすごく伸ばしていたのを知っていたので田川から「僕の会社をもっと大きくしたいんだけど手伝ってもらえませんか?」というお誘いがきっかけでギフトに入りました。
当時、町田商店は1店舗だけで田川と今アメリカの責任者をしている宮下と逗子で独立している鈴木の3人の社員だけでお店を回していました。現在専務の藤井はその後ですね。
彼らの持っている力がすごくて、特にアメリカの責任者をやっていた宮下がスープ作りや接客がズバ抜けていたので、凄まじい店舗になりましたね。本店は席数が24席くらい月商200万円〜300万円くらいからスタートし、400万円〜450万円にどんどん伸びていったんです。その後、4〜5年目で月商1000万円達成しているんですよ。
2店舗目を出したのはいつ?
2年後くらいに代々木の店の物件を、僕の知り合いが「この物件をやらない?」と声をかけてもらえたんです。そのとき、僕が見に行けなくて、田川に「すぐ行ってくれ!」と話をしたら田川がすぐに行ってくれて「タツさんこれいいよ」ということで決まりました。
2店舗目にしたら投資も重く1500万くらいかかりましたね。立地もよく物件取得だけでも660万円くらい必要で、現金がなかった田川は金庫や銀行などからお金をかき集めて660万持って行ってました。そこから工事をいれてと、さらにお金が必要でしたが、その時は融資がついていたのでよかったです。融資がつくまではキャッシュがなかったので、出店のファイナンスといったところの頭がなかったですね。
田川の良いところでもあり悪いところでもあるんですが、会社にプールさせるとかではなく稼いだお金はみんなで分けちゃえっていうことをしていました。
田川が町田商店本店の現場を抜けて物件探しに時間を費やすことが多くなっていった時に、残ったスタッフたちがお店を回してくれていました。田川は「彼らが給料を取るべきだ」と彼らにすごく給料を渡していたのをみていました。それで2店舗目をオープンするのが大変でした。
直営店を増やしていったのはどのタイミング?
毎月2〜3店舗オープンしているのでアップデートされていないですけど130店舗くらいあります。
元々増やしていきたかったんですが、物件とファイナンスの部分で、融資がつくかつかないかって問題がありました。
5年目までは、だいたい1年に1店舗ずつ出していきました。7年目くらいにM&Aの買収の話をいただくようになりました。そこで、5〜7店舗を買収してグループ化していこうという構想があったので、そのタイミングで足し算で1店舗ずつ増やしているところを一気に掛け算でグッと増やしました。
今のプロデュース事業はいつスタートしたの?
プロデュース事業は代々木ができる前、本店があって何も仕組み化されていない時から仕組み作りをしていたんですよ。田川が先見の明があり直営店とは別に、今のプロデュース事業部のベースを作っていこうと言うことで、プロデュース事業の名前は違いましたが創業1年半から2年経たないくらいの時からやっていました。
何の仕組みもなかったので田川といろいろ話つつ、どのようなモデルがお客様や僕らにとっていいか、BtoBではなくBtoCのカスタマー(食べるお客様)にとって1番最善でものが届く状態という全部考えた時に、余計なものを取っ払ってシンプルな形がいいよねと今のプロデュースに行き着いたんですね。
当初から輪郭自体はありましたが仕組み化して行ったのは、上場する前にビジネススキームがないと、その都度ルールを変えていくことになり、この人じゃないとできないとなってしまいます。
上場を目指した時から社内の1つ1つの業務フローをルール化していったんですが、それまでは「それはそれでいいんじゃない」とか「それやめとこ」と僕と田川の直感や感覚的なものになっていました。
上場の少し前くらいに部長の半田が入社してくれ、半田が仕組みをきっちり作っていくことができるタイプなのでお願いして、いろいろやってもらいました。
2021年は1年に何店舗増えているの?
今は460店舗くらいあったと思います。予算上とっているのが、だいたい1年間50店舗で平均で月4件くらいですかね。既存店さんの増店だったり、完全に新規さんの両方ですね。
儲かっているお客さんが近くにもう1件近くに出す方が、やることがわかっていて圧倒的にスピード早いので既存の増店が多いと思いますね。
将来的にどのくらいの店舗数を目指しているの?
ホームページにも書いていますが、国内1000店舗、海外1000店舗を大目標として置いています。
国内に関しては仕組み化されてきているものがほとんどなので、直営、パートナーさんに関してもいけるだろうと、全部青写真を描いています。
問題は海外で、アメリカに直営が3件、アジアの方にフランチャイズが7、8店舗くらいなので、まだまだ1000店舗に辿り着きません。ここが、ギフトの課題であり対応するべきところです。
コロナが明ければ海外に行きたいと思いますし、アメリカの責任者をやらせてもらっているので重大だなと思っています。