駅前のラーメン屋とロードサイドのラーメン屋のメリット・デメリット、そしてリスクについて解説！初めてのラーメン起業や事業展開で成功するための立地選びを教えます♪
目次
物件を選ぶ時の理想の上限サイズは？
大きい物件で駅前店よりロードサイド店のことで言うと、客席数の最大数を40〜45人に留めていますので理想は50坪ぐらいまでです。
というのは、入店客数が多すぎるとオーダーが重なってしまい提供のスピードが遅れるというデメリットが生まれます。
研究に研究を重ねた結果、提供スピードに影響が出ない適正な入店客数は40人〜45人という結論になりました。客席が40〜45席、 厨房は餃子やチャーハンや唐揚げもできる設備を置いて、バックヤード・機材・スタッフのロッカーも含めての最大値が50坪です。
その大きさを超えると空きスペースは倉庫にしかなりません。 ご希望の物件が70坪という場合は止めませんが、それでも必ず40席のパッケージにしていただいています。そうするとデッドスペースができてしまい、賃料が上がることになります。
ロードサイド店で成功しているお店の売上げはどのくらい？
ロードサイド店では月商1000万超えている店舗もあります。
比率的には駅前店の方が月商1000万に到達しやすいですが、月商1,000万円の駅前という条件だと賃料が跳ね上がってしまい、加盟者様にはご提案しにくくなります。
賃料100万円だと駄目だった時のダメージが大きく、ご提案が難しいのです。
それがロードサイド店のご提案となると、エリアによりますが田舎や郊外ですと家賃20万円以下という場合もあります。
場所が良いと家賃70万円という物件もありますが、その場合は家賃70万円で月商700万円を売れるかという点についてかなり慎重に物件を見ます。家賃20万円でも月商700万、1000万を売り上げるところもあるからです。
実例をあげますと、家賃40万円で売り上げ700万円の郊外型店舗があります。
そこは深夜帯が強い店舗で、深夜に空いているラーメン屋が他にないのでタクシーの運転手さんがお客様を連れて来てくれます。
他にも家賃30万円で売上500万円くらいの店舗もありますね。
営業時間の長さも関わってきますが、賃料30万円、40万円のところは割と存在します。
大きい店舗のメリット、デメリットは何？
「顔を取る」と言いますが、大きい物件だと建物自体が看板になるので その建物自体に大きく看板を出せて視認性が上がるのはすごく有利です。
他には郊外型の大きい店舗だと、建物が大きいと比例して駐車場が大きい可能性があります。 ポール看板の視認性も上がりますので、導入も良いというメリットがあります。
逆にデメリットは家賃が高いことです。
家賃比率が10%を超えるのは ギフトとしては危険だと思っています。10%が適正と一般的に言われますが、加盟者様にご提案するのは10%以下を推奨しています。
例えば10％という基準なら、50万円の物件を借りるとしたら月に500万円は売上を立てないといけないということです。慎重に物件を見て不安な要素があれば、「ここはダメです」ときちんとお伝えしています。
最近の大きい物件の出店は？
ちょうど今月、福岡県の志免町というところに40〜50坪ぐらいのコンビニ跡で開業された方がいました。
家賃は30万円くらいでしたが、初期投資が鬼のようにかかりました。元々コンビニだったのでカウンターも厨房もないため、初期投資額は2000万は軽く超えています。
初期投資の回収ができるだろうということで開店しましたが、まだ回収まで時間はかかりそうな感じです。でも現在予想以上に売れています。
1ヶ月経ってないですが1日40万円ぐらいの売上があり、このままいくと月商1000万超えますので家賃比率は数%に収まることになります。
大きい物件はハイリスク・ハイリターンなの？
開業のリスクとはいわゆる初期投資です。
先程の福岡の開業例ですと、福岡市に入っていない地域なので家賃も安いということもあり、初期投資が多くても家賃が適正な金額で借りられているのでそれほど問題ではありませんでした。しかし基本的に初期投資が多くなると回収期間が長くなりリスクとなります。なので店内を全部変えないといけないという物件はリスクが高い物件です。
それでも空き物件でラーメンの居抜き物件であればリスクはかなり低くなります。
同じ面積でもコンビニの撤退の場合とラーメン店の居抜きの場合だったら、ラーメンの居抜きの方がリスクが低く、戻りが多くなる可能性が高いということになります。
