ラーメン海外進出は儲かるのか!?海外展開の魅力と失敗パターンを開業プロデューサーが回答!

ラーメンは世界で人気って聞きますよね!じゃあ、ラーメンで海外出店って実際のとこ儲かるのかな…?そんな純粋な質問を、海外展開のプロに正直に回答!
ラーメン海外進出の実情や失敗しがちなパターンまで紹介します♪

海外展開ってぶっちゃけ儲かるの?

国によって変わってきますが、日本よりも人件費が低かったり、家賃がすごい安いところもあれば高いところもありますが、結論から言うと海外展開は儲かると思います。

国によって売上が変わってくるものなの?

日本のラーメン屋さんの場合、月の売上が600万とかいったらいわゆる繁盛店と言われると思います。
東南アジアの場合ですと、繁盛店でも月の売上は日本より低くなって大体300万~500万ぐらいになります。
利益率は日本と同じくらいです。日本と比べたら人件費が低かったり家賃がだいぶ少なくなったりしますが、その分食材を日本のものを使ったりして高くなるので、結局利益率は同じくらいになるんですね。
ただ例えば月の売上300万で利益が10%の30万円と言っても、現地での貨幣価値で考えると日本の2倍なり3倍なりになってきます。

アジア地域での30万円の利益となると、そこで生活している人たちにとっては結構高い水準になるんですね。家賃で考えても、日本の平均家賃は8万とか9万とかですが、現地では3~4万円でもっと広くて良いところに住むことができます。
ただシンガポール・香港・台北とかですと、物価が高いので家賃も日本より高くなることがありますので、ちょっと例外になってしまいますが。

欧米の場合ですと、日本と同じ600万からその倍ぐらいの売上になります。客単価が高くなるので必然的に売上も高くなってくるんですね。日本でラーメンっていうと客単価千円前後の世界ですが、欧米ではラーメンはジャパニーズフードと呼ばれランクの高い食べ物になっています。スペシャルまではいかないけどカジュアルで美味しくてお腹がいっぱいになる、さらにジャパニーズフードを味わえるので、客単価が高くなるんですね。
ただその分人件費や食材費、家賃が高くなるので、儲かれば利益はもっと出ますが、そうじゃなければ日本と同じくらいの利益になります。

東南アジアにしても欧米にしても、競合店が日本より少ないので繁盛しやすいかなと思っています。

海外展開で儲からないパターンは?

海外展開で儲からない、失敗してしまうパターンとしてよくあるのが、最初は日本っぽい味で人気だったのにいつのまにか現地のローカルな味に変わっていってしまって、結果お客様が離れてしまうというパターンがあります。
原因としては、オープンした当初出向していた日本人が帰国していなくなったり、日本人の巡回頻度が少なくなったことが原因のひとつ。
日本人がいなくなることで、現地のローカライズというか完全に別のものになってしまい「あれ?なんかこれ違うね…」とお客様が来なくなってしまうんですね。
他にもコスト削減といってタレの量を減らしていった結果、味が不味くなってしまいお客様が離れてしまったということもありました。

日本より海外の方がチャンスがあるの?

今はまだ海外でのマーケットが飽和していない、それどころか成長段階なので、日本よりチャンスが多いかと思います。
日本で家系ラーメンというと特に東京に関して言えば、正直どこの駅にもあるほど浸透している状態です。
アジアですと家系とかに似たようなものはありますが、ヨーロッパやアメリカ、中南米、他にもMENAといった中東の方にはまだまだ少なく、チャンスが多いかなと思っています。
そういった地域と繋がりがある企業さんなどいらっしゃったら是非問い合わせていただきたいですね。


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