家賃交渉、保証金交渉はOKです!ダメ元でも不動産屋さんに連絡すれば良い物件が早く見つかる確率が上がります。
上手な交渉術を解説します♪
物件契約で交渉ってできるの?
物件契約で交渉することは可能です。
むしろ全ての物件で交渉していいぐらいです。
交渉の内容としては、賃料や保証金といったお金関係から契約期間まで、数字がつくものは基本的に交渉できると思っていただいて大丈夫です。
どのぐらい交渉できるものなの?
どの程度まで交渉できるか気になる方も多いと思いますが、その場合自分の希望に合わせてしまえばいいと思います。
例えば、この場所でこの物件であれば家賃30万円だったらやりたいと考えているなら、たとえ家賃60万円の物件でも家賃30万円でやりたいですって言えばいいだけなんです。
ダメだったらダメだし、ただ要望の数が多ければその分希望が通る可能性も数%出てくるので、まずは交渉はしてみるべきですね。
交渉しない方がいいときも?
交渉はしないよりした方がいいと言いましたが、人気物件の場合だと少し話が変わってきます。
人気物件でこの家賃でもどうしても取りたいというのであれば、交渉はしない方がいいです。
もし物件オーナーさんが条件で選ぶ方だった場合、条件を下げたら選ばれなくなってしまうからです。
だいたい不動産会社さんがそういったことや競合しているかを教えてくれるので、そこで交渉するかどうか判断してもいいと思います。
不動産会社さんは自分のところで決まれば仲介手数料という取り分が入ります。なので他の不動産会社さんが連れてきたテナントさんではなく自分が連れてきたテナントさんに決まるよう、基本的には味方をしてくれます。
なので賃料を交渉しない方がいい場合もあります。
何故かというと不動産会社さんの取り分である仲介手数料は賃料の1か月分だからです。
そこを交渉すると不動産会社さんの取り分を下げることになります。なので交渉には注意が必要になってきます。
不動産会社にはダメ元でも交渉した方がいい理由
家賃が高すぎるところには出店しない方がいいと僕は物件を探している方に常々お伝えしています。
それに基づいて、自分ができる範囲の家賃や条件を不動産会社さんにぶつけるということも、良い物件に巡り合うためにできることかもしれません。
もちろんダメ元ですよ、ダメ元ですけど、不動産会社さんに連絡を取ることで、物件を真剣に探していて意思決定をしやすい良い顧客だと見てもらえます。
そうすると、もし別の良い物件案件があった時に「こんな物件がありますよ」と言って、こちらに回してくれることもあるんです。
また例えば、なかなか物件の決まり手がつかなくて家賃が下がった時に、30万ならやるって言っていた方がいたなぁと不動産会社さん側が思い出して再連絡してくれることもあります。
ですので、不動産会社さんとの繋がりを作るという意味でも、ダメ元でこのぐらいの賃料でここで探しているという希望を電話1本でもいいから伝えておく、ということが非常に大切になってきます。
なのでもし惜しい物件があったとしたら、その物件が取れるか取れないかは別として、まず不動産会社さんに連絡してみてください。
見つけた物件以外にも「その条件ならこんなのがあるよ」と別の情報を出してくれるというケースも多々ありますので。
というように、交渉という目的だけでなくても不動産会社に問い合わせをするということは、後々すごく有利になることがあります。
物件探しの最初の一歩としてとりあえず連絡はしておき、情報がもらえるようにしておくことが大事ですね。
交渉しやすいものって何?
保証金は交渉しやすいです。
今はオーナーさんも大体10か月で設定していると思うのですが、昔のバブルの時代と違ってその保証金を別のところに投資するということが無くなってきています。なのでオーナーさんからすると保証金は寝かしておくお金になってしまっているんですね、消却額も決まっているし。
なので「寝かしておくんだったら運転資金に使わせてほしい」という風な交渉がしやすくなっています。
10か月分が8か月や6か月分になることもあります。
ポイントとしては、物件契約の交渉がまとまりつつあるぐらいのタイミングで言うことです。
最初から言うと印象が悪くなってしまうので、自分に決めてくれそうだなってなった時に「保証金が無駄だと思うので下げてもらえませんか?」と提案してみてください。
撤退する気はないしお金がないわけではないけど、お互いに無駄なお金になるんだったらちょっとカットしてもらえませんか?というような持っていき方がいいと思います。
他にも定期借家の場合、定期ではなく普通の契約にできる可能性が少しあります。
なので定期借家で良い物件を見つけた時に「良い物件だし条件もあってるんだけど定期借家だからな…」と流してしまわずにまずは連絡を取ってみてもいいと思います。
「ここが普通賃貸だったらやりたいんです」というように、自分ができる範囲に変更してもらえるんだったらやるという意思を伝えることが交渉の成功に繋がります。
実際に定期借家を普通賃貸に変更して契約に至ったというケースも何度か見ました。
なので図面情報だけで諦めてしまわずに、これがこうなったらやるのになという気持ちがあるなら、その気持ちを不動産会社さんに伝えてもらうのがいいと思います。
交渉が上手くいくポイントは?
交渉が上手くいくポイントは、いかに不動産会社さんを味方につけるかにかかっています。
意思決定が早い・意思決定をする確率が高い方を不動産会社さんは評価してくれるので、申し込みを一番手にしたりとか、この条件で取れたら必ずやりますと意思を伝えておくとか、そういったことが重要になってきます。
他にも例えば家賃40万円のところを「30万だったらやります、それで物件を取れたら仲介手数料は40万払います」というような不動産会社さんに損をさせないような交渉をすることも不動産会社さんを味方につけるポイントです。
不動産会社さんを味方につけることで、オーナーさんを上手く口説いてくれたり交渉も上手くいく可能性が高くなります。