東南アジアで流行っている日本食は?
東南アジアで言うと親日国がすごく多くて、ひとつずつ国の例を挙げていくとフィリピンやシンガポールとか台湾などは日本食が多いというイメージです。
その反面、競合店が多くて進出するのは少し難しいのかなというところもあります。
ベトナムも親日なんですが、どちらかと言うと焼き肉や寿司といったものが人気です。ラーメンはフォー文化なので米粉が強く、バッティングする可能性があるので家系のとんこつラーメンや醤油ラーメンを食べると少ししょっぱいと感じます。ベトナムはさっぱり系ですので、少しアレンジしたら問題ありません。
他には味噌ラーメンが流行っていたりします。味噌というのは独特で日本のオリジナルのものなのでウケているのかなと。
ラーメンの中でも、これがウケてこれがウケないがあります。
タイは屋台も入れてですが、世界で一番食が多い国と言われています。飽和しているようで実際は日本食が好きな方は多く、一回ウケると一気に広がることが多いです。
イスラム教国への進出は豚骨ラーメンでOK?
インドネシアは人口25000万人のうち8割がイスラム教で豚を食べられません。
残りの2割がブルーオーシャンと言われていて、その2割をターゲットに豚骨系のラーメンでウケる可能性もあるんですが、やはり8割にあたるハラール・イスラム教徒の方に向けて鶏白湯などの鶏系で勝負したほうが得策なのかなと思っています。
マレーシアとかインドネシアもですが、特にマレーシアは中東の大富豪の人たちがリゾートで遊びに来ることが多い場所です。そこでウケると中東への宣伝にもなり、バカンスで来て食べて「これおいしい!ちょっと自国でもやってみたい!」とか「自国でやらしてくれ、5000万でも3000万でも払うから」とドバイだったりサウジアラビアだったりという場所ではそういった話もよく聞きます。
現地の人もそうですが、観光客を狙うのも一つの手です。
マレーシアに行くとムスリムでも女性ですと目だけ隠さないでスカーフで覆っている人もいますし、男性で言うとターバンを被っている人を見ます。
マレーシアは暖かくてちょっと都会的で綺麗で東南アジアの雰囲気もあるリゾート地として人気があります。
イスラム教圏の場合、そもそも鶏系のスープで行くしかないというのはあると思いますが、韓国は日本食が好きな方が多くいます。そのため、韓国向けに少し辛めにしたりすればいけるのかなと思います。
メディアだと韓国と日本がいろいろ騒がれてますが、実際の韓国人は日本食が好きなので、現地のパートナーと組んで現地のことをよく知っている方にお任せしたら問題ありません。
フィリピンでは家系で売れるの?
ギフトのパートナー店が2店舗あるのですが、もっと可能性があるのかなと思っています。フィリピンは豚や鶏が大好きなので、地元の料理でもいろいろと豚のスープを使って野菜とかグツグツ煮込んだ料理もあります。
また、ご飯も大好きなので家系でラーメンとご飯というところですごく合うのかなと。なおかつ日本食が好きな人種です。なので東南アジアだと家系ラーメンはフィリピンにすごくマッチするのです。
現在はパートナー店がマニラとセブに2店舗あり、マニラはまだまだいけます。もう少し上の方に行くとバギアという場所があるのですが、まだまだマニラ周辺でもいけます。
海外でもエリアバッティングはあるの?
既にあるお店の目の前にオープンするというのは無しですが、そこは常識範囲内でとなっています。
世界レベルでは店舗数が少ないので、日本国内のプロデュース店みたいに『何キロ以内はやめておこう』みたいなルールはまだありません。
今後お店が増えてきた場合は、例えば10km以内はダメとか20km以内はダメといった感じではルールを作っていこうかなと思っております。
台湾の開業支援店の状況は?
台湾はすごく親日で有名な国だと思いますが、日本食もすごく多くてグルメの方が多いので、味がそこそこ良くないと成功するのが難しいです。
そういった意味では弊社はすごく成績・業績が良い感じです。4月にも1軒をオープンし、違う会社ですが3月にもオープンしました。ですので、台湾には合計6店舗あります。台湾はご存知の通りコロナの感染者も一桁台なのですごく景気がいいです。
エリア的には台北と台北から下の方に入ったところ、あとは高雄にあります。高雄は第2の都市と言われていて日本でいう大阪、現地の言葉でカオションと言います。台中や台南など東側はまだ出ていません。
台北は2店舗あり、台北から車で30分から1時間行ったところにも1店舗あります。台湾への出店チャンスというのはまだまだあります。
台湾に関しては台湾と香港も同じことが言えますが、台湾香港で成功すれば中国本土でも成功するというような感じの位置付けです。中国本土の人が台湾か香港に観光に来て、先ほどのマレーシアの中東の時と一緒ですが、「これを本土でやろう」というような方が結構いたりします。そういう動きがあるのも特徴です。
台湾や香港が流行りは早く観光客が集まるところなので色んなブランドも入っていきやすく、中国本土に住んでいる人たちにとっては浸透しやすく受け入れられやすいです。
その時によって法律が変わったりしますが、基本的に最初はフランチャイズができないルールになっているため、最初の2店舗は直営でやらなければいけません。1店舗だけ用意して「じゃあ、あとはみんな好きにやっていいよ」とはできないのです。
例えば我々の家系直営店があり、中国に住むAさんにフランチャイズに加盟するような形で店をやらせるとなると法律的に厳しくなります。最初は直営でやって3号店目からはフランチャイズに変更したり、フランチャイズに変換していくようなイメージです。