地域や国によって違う好まれるラーメンについてご紹介します♪
海外でのラーメンの評価は?
どちらかというと日本ではラーメンといえばミドル的な立ち位置で、気軽に食べられるファーストフードという感覚だと思うのですが海外に行くとどちらかというとアッパーミドル的な立ち位置になっていることが多いです。
ちなみにうどんやそばなどの日本人が普段よく食べている料理もこの位置に入ります。天ぷらやトンカツはそれより少し上、寿司や和牛などはさらに上、というイメージですね。
アメリカやヨーロッパでのラーメンの価格設定は?
国にもよりますが例えばアメリカ人がラーメンを食べるときは15ドル以上使うことが多いです。というのもラーメンだけを食べに行くという感覚ではなくて、ラーメンプラスお寿司、またはラーメンと唐揚げと枝豆…など複数の日本食を組み合わせて食べる場合が多いんです。そうなると客単価は20ドルとか22~23ドル。それにビール2~3杯もプラスしたりすると、あっという間に30ドルくらいになってしまいます。
例えるなら「日本のちょっと良い居酒屋さん」といったイメージでしょうか。日本の場合と違って会社の人や友達、カップル、ファミリーなどでディナーとして利用する場合が多いです。レストランに行くという感覚なので、ヨーロッパやアメリカでは1~2時間滞在する方が多いです。日本だと平均15~30分くらいなので、回転率はどうしても向こうのほうが落ちてしまいますね。その分、客単価で勝負するということになると思います。
東南アジアでの価格設定は?
東南アジアでの滞在時間は日本より少し長いくらいです。人件費や食材が安いため、価格も欧米ほど高く設定しなくても大丈夫です。
客単価でいうと、日本より少し高めの10~15ドル(1,000~1,500円)くらいになると思います。ただ、アジアでいう1,000~1,500円はかなり高いです。日本の感覚だと2,000~3,000円くらいになるのではないでしょうか。東南アジアでも欧米と同じように少し良いご飯を食べに行くというイメージですね。ただ、これらはあくまで一例なので私たちプロデュース事業部としては、まずは現地のパートナーさんの希望をお伺いして相談しながら進めていくことになると思います。「利益を生み出す」というゴールに向かって、最適なビジネスモデルをご提案していく形ですね。
ラーメンが人気な国・エリアは?
ラーメンが人気なのは、やはり親日の国ですね。台湾、フィリピン、アメリカなどでしょうか。親日国では日本の文化を受け入れてもらいやすいため、当然日本食も人気があります。
あとは寒い地域ですね。例えば、カナダ・ロシア・スウェーデンなどです。日本でもそうだと思うんですけど、真夏に食べるより冬に食べたほうがおいしく感じますよね。寒い地域ではラーメンをスープ感覚で食べることが多いです。ラーメンの具は残すけど汁は全部飲む、という方もいらっしゃいます。私たち日本人が味噌汁を飲むときに汁は全部飲むけど具は残す…みたいな感覚ですね。
国によって人気のスープの系統ってあるの?
イスラム圏ではそもそも豚を食べることができないので、必然的にチキン系になります。また、一般に欧米ではラーメンというと白い豚骨のスープをイメージする方が多いです。ひと昔前までは醤油でしたが、今はいわゆる九州博多ラーメン(豚骨ラーメン)が一般的ですね。そんな状況なので、例えば醤油ベースを少し入れた「家系ラーメン」というジャンルは斬新な感じで受け入れてもらえるんじゃないかなと思います。向こうのイメージとちょっと違って「コレなんだ?」と。パンチ力があって、エキゾチックで、コクもある!という感じなのではないでしょうか。
健康志向のラーメンってどうなの?
国によっては健康志向のラーメンがウケる場合あります。今流行りのローカーボ、グルテンフリーなどですね。特にアメリカの都市圏で人気があります。あとはヨーロッパではビーガンの方も多いので、肉なしの野菜ラーメンの需要も高いと思います。エキスからこだわって、動物性のものを一切使わないラーメンなども人気が出るのではないでしょうか。
海外でのラーメンの人気は今後も上がっていく?
ラーメンが飽和されてきていると言う話もあったりしますが、世界ってとても広いですよね。何百カ国もあって、日本の何十倍もありますから。アメリカの一部、例えばカリフォルニアやニューヨークでは飽和しているという噂もありますが、飽和しているけど日本の味に近いところはまだまだ少ないという話もお聞きしています。
そもそも、それを食べているのはおそらく日本に来たことがない方たちなのでラーメンの本当のおいしさを知らない方が多いんです。実際日本でラーメンを食べたら「なんだこれは!?すごく美味しいじゃないか!」とおっしゃると思います。そして、自国に帰ってたまたま食べたラーメンが「これ日本と同じだな!本物だ」となれば大成功ですよね。だから、まだまだこれからラーメンの人気は上がっていくのではないでしょうか。特に家系は知られていないので、今が海外でラーメン店を始める大きなチャンスだと思います。