開業支援をサポートしたラーメン店は400軒以上!潰れない店を作りまくる技とノウハウを公開します♪
ギフトのプロデュース事業の始まりは?
私がギフトに入ったきっかけは、代表の田川から一緒に事業をやろうと声をかけてもらったことです。もともと田川がなぜプロデュース事業をやりたかったのか?をまずはお話しますね。
町田商店は店舗展開していくにあたり、どうしても麺とかタレとかスープといった主要な食材はPB(プライベートブランド)化して、自分たちオリジナルの商品を大量生産していく必要がありました。ですが最初は町田商店の1店しかなかったので、大量に作れなかったんです。工場のほうからは最低でも5店舗くらい無いと作れませんよ、と言われていました。でも、5店舗作るまでにいったい何年かかるのか?という話になるわけです。そこで何とかしてほしい、という依頼が私にきたんですね。当時まだ1店舗だった町田商店自体がとても素晴らしいビジネスモデルになっていたので、こちらにある仕掛けをして仕組み化することで、なんとかPBを作ることができないかと考えました。
まずは商品について、知人の経営者に話してみました。そうしたら「町田商店の商品を使うことができるのなら大歓迎。僕たちが買うよ」と言ってくれたんです。そう言ってくれたオーナーさんが3人いらっしゃったんですが、実はその方たちはすでにラーメン店を経営されていたんですね。田川の熱い思いに加えて私の元々の知り合いだったという信用もあり、そのオーナーさんたちが7~8店舗くらいでいっせいに使い始めてくださったんです。そこからPBが誕生しました。
本当は直営店をどんどん成長させていきたいのですが、生のガラで炊くとどうしても味がブレてしまいますし、スープを炊くというのはかなり技術が必要な作業です。人を育てるのはなかなか大変ですし、やっぱりPBを作らなければいけないなと思いましたね。“商品を売るため”にPBを作ったのではなく、“直営を増やすため”に商品を使っていただいた。これが私たちのプロデュースモデルの根源です。店舗が集まったことで工場側も動いてくれて、なんとか生産にまでこぎつけたというわけです。
最初の3つのオーナーは今でも営業しているの?
今でももちろん営業しています。私の兄貴分的存在で、福島でお店をやっている”長谷川の兄貴”、群馬の家系といえば名前が出てくるくらい有名な”荒井ちゃん”、現在は全国レベルで展開している”魂心家”。 特に”魂心家”の鴨田社長には、当時「君たちが言うんだったら僕は全力で応援する」と言っていただき、とてもお世話になりました。
このお三方がいなければ、今のギフトは無かったと思います。
この3店舗はもともと非常に繁盛していたお店でした。そこで商品を使っていただいたところ、とても売れたんです。出せば全部売れるし、「あそこと組んだら百発百中で繁盛店を作れるよ!」という噂が広がり、そこからどんどん新しい店舗を紹介していただけたことで、お店は瞬く間に急成長していきました。
プロデュース店が一気に増えていったタイミングは?
先ほどお話しした”魂心家”がどんどん出店していったのが大きかったと思います。そして、西東京の”大和家”さんの和田社長という方にもとても助けていただきました。私たちが成長するスピードよりも、いわゆるパートナーさんの成長スピードが早すぎて、そちらのほうが店舗数が増えてしまったんです。私たちも負けじと「直営店を出さなきゃ!」とやっていたのですが、やはり創業したばかりの当時は少しずつ出店していくのが精一杯。5年間で5店舗くらいのペースでした。ところがパートナーさんたちは10店舗、15店舗…とどんどん出していくわけです。そのくらい商品のことを信用していただいていたんだと思います。
ただ、直営店は店舗数こそ負けていたものの、1店舗1店舗はとてつもない売上を誇っていました。5店舗目までいった時点で、1店舗あたりの平均年商は1億を超えていた思います。月商1,000万円のお店も普通にあります。しかもその当時、私たちには潤沢な資金があるわけではなかったので、極力家賃が安いところに投資をしていました。10坪33万円/月くらいで借りて、月商1,000万円ですから、1坪あたり100万円を売っているわけです。居酒屋さんなどでは1坪あたり30万円/月売れたらいいよ、なんて言われたりしますが、そう考えるとものすごく売れていたことになりますね。家賃比率3%くらいでしょうか。当時、みなさんに売上を聞かれて答えると、あまりの高さに嘘だろ?という反応が返ってくることも多かったです。そんな感じで、10店舗くらいまで全て繁盛店でしたね。
プロデュース店が売上を維持できている理由は?
今ではプロデュース店が400店を超えていますが、それらの売上を維持できている理由はローカルマーケティングを利用しているからだと思います。
ラーメンって、遠くからいろんな人がわんさか来るような有名店でもない限り、基本的に商圏は半径5キロ以内なんです。その人口をきちんと把握して、店舗の席数、家賃、その他もろもろを計算していきます。そこで利益が出るような構造でしか、私たちは店舗を作らないんです。無理な投資をすると利益が減る元になりますからね。無駄に高い家賃や無駄に高い投資を抑えれば基本的には利益を出すことができますよ。これが成功の秘訣だと思います。
なので、お持ちいただいた条件が厳しい場合は時にはお断りすることもあります。逆に、たとえ月商で300万円しか売れないとしても、投資がかからなければ問題は無いわけです。仮に家賃が40万円くらいで少し高めだったとしても、投資が例えばラーメンの居抜きで300万円しかかからなかったとしたら、十分いけると思います。初期投資の回収ができたら、その後は利益が出続けるわけですからね。そういったスキーム(枠組み)がしっかりしていることが、売上を維持できている理由だと思います。